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2023.12.04|ライフサポート情報
犬と猫のトイレトレーニングについて|失敗しても叱ってはダメ!
子犬や子猫を飼い始めたとき、最初に実践していただきたいしつけの1つがトイレトレーニングです。正しくトイレを覚えないと、家のいたるところでおしっこをしてしまうため、動物と一緒に暮らすこと自体が難しくなってしまいます。
そこで今回は、犬と猫の正しいトイレトレーニングの手順を解説するとともに、失敗例と対策についてもお伝えします。
■目次
1.正しいトイレトレーニングの手順
2.トイレを失敗する原因と対処法
3.まとめ
正しいトイレトレーニングの手順
お迎えしたばかりの犬や猫はしばらく周囲を警戒しているため、ご自宅の環境に慣れるまでは行動範囲を狭めた落ち着いた環境(サークルやケージの中など)で様子をみましょう。子犬と子猫の行動範囲内には、休めるスペース(クレートなど)とトイレスペースを用意します。
犬や猫がそわそわと歩き回ったり、くんくんとにおいを嗅いだりしたら、尿意や便意を感じているサインです。自分でトイレの場所に入らないときはさりげなく移動させ、成功体験をつくってあげます。
ペットシーツや猫砂の上で排泄できたら、「上手にできたね」などとたくさん褒めてあげましょう。排泄したら褒めてもらえると学習することで、だんだんと自分からトイレに行って排泄するようになります。
トイレを失敗する原因と対処法
トイレを失敗する原因とその対策は、以下の通りです。
・トイレ以外の場所をトイレだと勘違いしている
犬や猫は自分のにおいで場所を識別しているため、おしっこのにおいがトイレ以外の場所に染みついている可能性があります。念入りに掃除するとともに、犬や猫のにおいがついたものをトイレの近くに置いてあげると、より効果的でしょう。
お迎えした初日からトイレトレーニングを始められるよう、事前にトイレ環境をきちんと整えておきましょう。
・寝床とトイレが近い
きれい好きの犬や猫はトイレが寝床と近いと嫌がります。できるだけトイレと寝床は離して設置しましょう。
・トイレが周囲から見られるところにある
神経質な犬や猫では、周囲から見られていると緊張してしまったり、排泄中は無防備な姿になったりするため、排泄を我慢してしまうことがあります。
トイレは人通りが少なく落ち着いた場所に置き、おしっこの最中はあまり声がけなどしないようにしましょう。
・トイレを失敗したときに叱られる
トイレに失敗してしまったときは叱らず、静かにお掃除をしましょう。叱ってしまうと、排泄そのものを叱られたと誤解してしまい、飼い主様にみられないように隠れて排泄するようになってしまうことがあります。そうなると、トイレトレーニングが難しくなってしまいます。
重要なことは、排泄の徴候があったら、トイレに誘導し、成功したらよく褒めることです。
・トイレの砂や形が気に入らない
猫はトイレの砂や形にこだわりをもつことも多く、自分が気に入ったものでないと排泄しない場合もあります。猫砂の種類やトイレの形状を変えてみて、お気に入りのものを探してみましょう。
・トイレが汚い
排泄ごとにペットシーツを変えたり、猫砂を掃除したりしないと、嫌がって排泄しないこともあります。トイレはこまめに掃除をして清潔に保ちましょう。
まとめ
トイレトレーニングは動物と一緒に暮らす上で必須のしつけですので、できるだけ早めに始めてみましょう。もしご自身でのしつけが難しい場合は、しつけ教室のご利用も検討してみてください。
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