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子猫を迎えたら|おうちでの過ごし方と時期に応じた育て方

日本の法律では生後56日(8週間)を超えないとペットショップなどで子猫の販売ができません。しかし、飼っている猫が出産した、生まれたての野良猫を拾った場合などは、子猫を育てなければなりません。おうちでの過ごし方や育て方には様々な注意ポイントがあります。

 

今回は生まれたてから社会化期までの子猫の育て方を詳しく解説します。

 

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■目次
1.生後1〜2週目
2.生後4週目
3.生後8週目
4.生後12週目
4.まとめ

 

生後1〜2週目

おうちでの過ごし方
生後1〜2週目の子猫はまだ目や耳が開ききっておらず、体毛も完全に生え揃っていません。まだ目が見えないため1日のほとんどの時間を寝て過ごします。柔らかい毛布を敷くなどして、床ずれを防いであげましょう。

 

子猫は非常に寒さに弱いため、部屋の温度は30〜32℃程度、湿度50〜60%程度とかなり暖かめに維持してあげましょう
生後2週目に入ると目が少しずつ開いてきますが、まだ完全には開ききっていません。
少しずつヨチヨチ歩きを始める子もいますが、まだ1日のほとんどの時間を寝て過ごします。体重は生後1〜2週目は100g〜200g程度が正常です。

 

時期に応じた育て方のポイント
生後3〜4週目までは母乳から全ての栄養を摂取するため、フードやお水の準備は必要ありません。母猫がいない場合は、市販の猫用ミルクを人肌に温めて、哺乳瓶やスポイトを使って少しずつ飲ませてあげましょう。ミルクを与える回数の目安は、生後1週間頃までは2~3時間おき、生後1~2週頃までは4時間おき、生後3週間から1か月頃までは6時間おきとなります。

 

自力で排泄できないため、2時間おきに軽くぬるま湯で湿らせたティッシュなどで肛門の周りを優しく押して排泄を促してください
生後4週目までは母猫が基本的なお世話を全て行うため、母猫がいる場合は過度な干渉を控えて室温の維持と環境を清潔に保つことに集中しましょう。

 

生後4週目

おうちでの過ごし方
生後4週目に入ると、体格は随分猫らしくなってきます。体重は300〜450g程度まで成長し、奥歯以外の乳歯はかなり生え揃ってきます。この時期の性格はかなりやんちゃなことが多く、周囲の様々なものに興味を示すようになります。おもちゃを準備してあげると良いでしょう。まだ体温調節機能が十分に発達していないため、部屋の温度は26〜28℃程度、湿度50〜60%程度とやや暖かめに維持してあげましょう。

 

生後4週目は猫の社会化期に相当します (猫の社会化期:生後2〜8週目ごろまで)。この時期に他の猫とのコミュニケーション方法や人間との接し方を学びます。他の子猫としっかり遊ばせたり、積極的に声をかけておもちゃで遊んだりすることが成猫になった時の性格に良い影響を与えます。なるべく子猫との時間を確保するようにしましょう。

 

時期に応じた育て方のポイント
生後4週目に入ると徐々に離乳が始まります。まだドライフードを食べることはできないため、子猫用のフードをミルクやお湯でふやかしてスプーンなどで少しずつ口に運んであげてください。ご飯の回数は1日3回とし、子猫が食べなくなるまでしっかりと食べさせて大丈夫です。お皿に用意した水を自力で飲めるようになるため、水の準備も忘れないようにしましょう

 

まだ自力で排泄できないため、4時間おきに軽くぬるま湯で湿らせたティッシュなどで肛門の周りを優しく押して排泄を促してあげてください。母猫がいる場合は、生後4週目頃までは母猫が基本的なお世話を全て行うため、過度な干渉は控えて室温の維持と周囲の環境を清潔に保つことに集中しましょう。

 

生後8週目

おうちでの過ごし方
社会化期が過ぎると見た目はさらに猫らしくなり、母猫と似たような体格に近づいていきます。体重は600〜800g程度まで成長し、全ての乳歯が生え揃います。1日の睡眠時間は母猫と同様の12時間程度まで減少します。

 

母猫を真似して部屋中を歩き回ったり走ったりするため、家具の角をクッションで保護するなどして子猫が角にぶつかった時に痛くないようにしてあげましょう。部屋の温度は25〜27℃程度、湿度50〜60%程度を維持してあげてください。

 

時期に応じた育て方のポイント
生後8週目を過ぎると離乳が終了します。これ以降は母乳から得ていた栄養を、自力でフードを食べて摂取しなければなりません。しっかりと自分からフードを食べているか確認するようにしましょう。排泄も自分でできるようになるため、排泄の補助は不要となります

 

生後12週目

おうちでの過ごし方
生後12週目は子猫の成長期真っ只中で、日に日に大きくなります。乳歯から永久歯に生え替わるタイミングでもあるため、非常に歯茎がむず痒くなる時期です。家中の壁やサークル、飼い主様の手を噛もうとするため、誤食や怪我に注意してください

 

生後12週目は子猫が最もやんちゃとなる時期とも言われています。母親と同じように過ごせるようになりますが、可能な限り、家で子猫の様子を見てあげるようにしてください。部屋の温度は23〜24℃、湿度50%程度まで下げて構いません。体重は生後12週目で1kg程度にまで成長します。

 

時期に応じた育て方のポイント
成長期であるため、非常に食欲が旺盛になります。おおよその必須カロリー量の目安は、体重(kg) × 200kcalです。食事量が不十分であると骨格の成長に影響が出るため、十分なカロリー量が摂取できているかしっかりと確認しましょう。フードもふやかす必要はありませんので、子猫用のフードをそのままあげてください。

 

生後12週目は初めての混合ワクチンを接種する時期でもあります。子猫の成長状況を獣医師に見てもらうことも兼ねて、動物病院でワクチン接種を受けることをオススメします。その後は1ヶ月の間隔を空けて、2回目、3回目のワクチン接種を受けましょう

 

まとめ

生まれたての子猫はついついお世話したくなりますが、生後2週目ごろまでは母猫が基本的なお世話を全て行います。過度な干渉は育児放棄に繋がる可能性があるのでそっと見守ることが大切です。

 

子猫を迎え入れた際は、まずは自宅に慣れさせてあげましょう。
家に迎え入れてすぐの段階は、環境の変化からストレスを感じることが多く、免疫力が低いため、体調を崩しやすい時期といえます。
1〜2週間くらい新しい環境に慣れさせてから、一度、動物病院で健康診断を受けるようにしましょう。

 

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千里桃山台動物病院

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