ライフサポート情報
2024.02.19|ライフサポート情報
しつけの基本、アイコンタクトについて|問題行動を防ぐ
犬は、もともと目を合わせたがらない動物だといわれています。
しかし、アイコンタクトは、飼い主様と愛犬の関係を深めるだけではなく、沢山のメリットがあります。
今回はしつけの基本やアイコンタクトについて、その重要性や覚えさせるポイントについて紹介します。
■目次
1.アイコンタクトとは?
2.アイコンタクトの重要性
3.アイコンタクトを覚えさせるポイントは?
4.まとめ
アイコンタクトとは?
「アイコンタクト」とは、愛犬と飼い主様がお互いの目と目を合わせることですが、アイコンタクトの目的は、「目を合わせる」ということだけではありません。そもそもアイコンタクトをする目的は、飼い主様に注目する、集中する、意識を向けてもらうことです。
アイコンタクトを覚えた場合、どんな状況でも飼い主様に注目し、聞く耳をもつようになり、スムーズにトレーニングを行うことができるため、非常に役立ちます。
アイコンタクトの重要性
<愛犬との絆が強まる>
ある実験において、犬と人間が互いに見つめ合う行為により、愛情や信頼などの感情に関わるオキシトシンというホルモンの分泌が双方で促進されると報告されています。
そのため、アイコンタクトは飼い主様と愛犬の絆を深める手段にもなります。
<問題行動を減らせる>
外出先で興奮したり、他の犬や人に吠えたりと愛犬が問題行動を示す可能性がある場合、アイコンタクトが有効です。名前を呼んで愛犬とアイコンタクトをすることで、余計なものが目に入らなくなるため、このような問題行動を未然に防ぐことができます。
<しつけがしやすくなる>
前述したように、アイコンタクトができると、どんな時でも飼い主さんに注目し、聞く耳をもつ状態になり、指示が通りやすくなります。
それにより、アイコンタクトにはしつけがしやすくなる効果が期待できます。
アイコンタクトを覚えさせるポイントは?
1.目が合ったら褒める
まず、20cm程離れた場所から両手で愛犬の顔を包み込み、飼い主様の方に顔を向けます。
そして、犬の名前を呼び、目が合った場合には沢山褒めてあげましょう。
もし目が合わないときは、犬の顔を上下左右に動かして、目が合った瞬間に褒めるようにしましょう。
この時、飼い主様から犬を覗き込む行為は「自分より、飼い主の方が立場が下」と犬が思ってしまう場合があるので、しないように注意しましょう。
2.オヤツなどご褒美を使用する
上記の方法で上手くアイコンタクトができない、落ち着きがない場合には、オヤツなどのご褒美を使用してしつけましょう。
まず、飼い主様が一口サイズのおやつを手に取り立ち上がります。それにより、犬の視線がおやつを追うので、おやつを飼い主様の顔の近くまで持ってきて、犬の視線を飼い主様の目に向かせます。
目が合ったのを確認できたら、おやつをあげて褒めましょう。
3.ご褒美を使わなくても、アイコンタクトをできるようにする
1~2でアイコンタクトができるようになったら、次は飼い主様の指を犬の顔の前に出し、犬の視線がその指を追うことにより飼い主さんの顔に注目させるようにしましょう。
まとめ
犬のしつけには、絶対という方法はありません。アイコンタクト以外にも、犬のトレーニングやしつけには、楽しい雰囲気づくりが特に大切です。
信頼関係ができてくれば、自然とアイコンタクトはとれるようになるため、焦らずに気長にしつけを覚えさせましょう。見つめ合うことで、愛犬との絆が深まるでしょう。
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