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犬の尻尾でわかる気持ち|左右の振り方と高さから読み取る感情マップ

愛犬と一緒に過ごしていると「今、この子はどんな気持ちでいるんだろう?」とふと気になる瞬間はありませんか?犬は言葉を話せませんが、表情や仕草、そして“尻尾の動き”で気持ちを表現しています。特に尻尾は、犬にとってとても重要な感情表現の手段です。

 

例えば、尻尾を大きく振っている様子を見て「嬉しそう」と感じた経験のある飼い主様も多いと思います。しかし実際には、尻尾を振っているからといって、必ずしも喜んでいるとは限りません。場合によっては、緊張していたり、威嚇していたりと、真逆の感情を表していることもあるのです。

 

そのため、尻尾の振り方の意味を正しく読み取ることができれば、犬の気持ちに気づきやすくなり、事故の予防や信頼関係の構築にもつながります。

 

そこで今回は、犬の尻尾でわかる気持ちや観察ポイントなどについてご紹介します。

 

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■目次
1.犬の尻尾が伝える感情とは?|“しっぽ=犬の感情のバロメーター”
2.左右の振り方に隠れた心理状態|右と左で変わる「心の向き」
3.尻尾の位置・スピード・硬さから見る犬の気持ち
4.「尻尾を振っている=うれしい」だけではない誤解
5.飼い主様ができる“尻尾観察トレーニング”
6.まとめ|尻尾のサインを理解して、より良い信頼関係を

 

犬の尻尾が伝える感情とは?|“しっぽ=犬の感情のバロメーター”

尻尾は、犬にとって人間の「表情」のようなものだと言われています。喜び、不安、緊張、恐怖など、感情によって尻尾の動きが変化するため、まさに感情のバロメーターといえる存在です。

 

尻尾の動きを丁寧に観察することで、犬の気持ちをより深く理解することができるようになります。犬は言葉を使わずに尻尾や体の動きでコミュニケーションを取っており、それを受け取る力を養うことで、犬との関係性がより良いものになるでしょう。

 

当院でも、診察時には犬の尻尾や体のサインを丁寧に読み取ることを大切にしています。犬がリラックスして診察を受けられるよう、細やかな配慮を心がけています。

 

左右の振り方に隠れた心理状態|右と左で変わる「心の向き」

尻尾の振り方について、近年の研究では興味深い知見が報告されています。それは「尻尾がどちら側に偏って動いているかによって、犬の心理状態が異なる可能性がある」というものです。

 

例えば、以下が考えられます。

 

尻尾を右寄りに振っている場合:ポジティブな感情(喜びや安心感など)
尻尾を左寄りに振っている場合:ネガティブな感情(不安や警戒心など)

 

この傾向は、飼い主様と対面したときに右側に振ることが多く、逆に見知らぬ犬や慣れない環境に置かれたときには左側に振ることがある、という行動パターンとして観察されています。

 

ただし、これはあくまで研究に基づいた一般的な傾向であり、すべての犬に当てはまるわけではありません。犬にはそれぞれ性格や過去の経験があり、感情の出し方も異なります。そのため、左右の振り方だけで判断するのではなく、日常的に愛犬を観察し、その子特有のサインを読み取る力を身につけることが重要です。

 

尻尾の位置・スピード・硬さから見る犬の気持ち

尻尾の「向き」だけでなく、「位置」「スピード」「硬さ」にも、犬の気持ちは表れます。これらを総合的に読み取ることで、より正確に犬の感情を理解することができます。

 

まずは、以下のポイントを参考にしてください。

 

<尻尾の高さ>

上に高く上がっている:自信があるときや興奮しているとき
水平に保たれている:落ち着いてリラックスしている状態
下がっている:不安や恐怖を感じているサイン

 

<尻尾のスピード>

素早く、柔らかく振られている:嬉しい、フレンドリーな感情
ゆっくりと、かつ硬い動き:緊張や警戒をしている可能性

 

<尻尾の硬さ>

ピンと張っていて動きがない:警戒しているサイン

 

日頃から犬の尻尾の動きを観察し、「この子は普段どういうときにどんな尻尾の状態なのか」を把握しておくと、ちょっとした変化にも気づきやすくなります。これは健康状態の変化にも直結するため、飼い主様にとって大切なスキルとなります。

 

「尻尾を振っている=うれしい」だけではない誤解

「尻尾を振っているときは喜んでいる」と思われがちですが、実際にはそれだけではありません。尻尾を振る行動の背景には、「緊張」「不安」「迷い」「威嚇」といった感情が含まれていることもあります。

 

たとえば、緊張しているときにゆっくりと尻尾を振ったり、警戒しているときに小刻みに振ったりすることもあります。このような場面で「尻尾を振っているから大丈夫」と判断してしまうと、思わぬトラブルにつながる可能性があります。

 

また、尻尾の動きだけでなく、耳の向きや体の姿勢、目線、表情など、犬全体の状態を合わせて読み取ることが大切です。特に子どもが犬に近づく場面や、他の犬とあいさつをするときなどは、注意が必要です。もしも威嚇や不安のサインが見られる場合は、無理に接触せず、安全な距離を保つことが事故予防につながります。

 

飼い主様ができる“尻尾観察トレーニング”

犬の尻尾を通じて感情を読み取るためには、日常の中で観察を重ねることが一番の近道です。おすすめなのは、散歩や来客、食事など、場面ごとに尻尾の動きを記録してみることです。

 

主に以下のような観察が役立ちます。

 

・散歩中や家族が帰宅したときなど、犬の尻尾がどのように動いているかをメモする
・「この動きは安心している」「これは嫌がっている」など、家族で意見を共有して話し合う
・変化や異変を感じたときは、記録を見返して行動パターンを確認する

 

このような記録は、犬のストレスや体調の変化を早期に察知する助けにもなります。

 

なお、当院ではこうした行動記録を診察時に活用しています。もしご自宅で記録されたメモがあれば、ぜひ診察時にご持参ください。日常の行動から見えてくる情報が、診療において非常に有益となる場合があります。

 

まとめ|尻尾のサインを理解して、より良い信頼関係を

犬の尻尾は、そのときの感情を反映する「鏡」のような存在です。左右の振り方、尻尾の高さ、動きのスピードや硬さなど、さまざまな要素を総合的に読み取ることで、犬の本音により近づくことができます。

 

飼い主様が犬の気持ちを理解しようとする姿勢は、信頼関係を築くだけでなく、トラブルの予防や健康管理にもつながります。たとえば、いつもと違う尻尾の動きに気づくことで、体調の変化や病気の早期発見につながるケースも少なくありません。

 

もし不安な行動が続いたり、感情の読み取りに迷ったりする場面があれば、無理をせず、専門的な視点でのアドバイスを受けることをおすすめします。

 

当院では、犬と飼い主様の絆を大切にしながら、安心して診察を受けていただける環境づくりを心がけています。気になる行動が見られた際には、お気軽に当院までご相談ください。

 

 

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