Life Support情報 新着
2024.06.07|Life Support情報 新着
災害時の犬や猫の安全対策|スムーズな避難のための準備と行動
災害は予告なく発生するため、愛犬や愛猫を含む家族全員の安全を守る計画を事前に立てておくことが非常に重要です。
犬や猫を守るための適切な準備と対策を行うことは、飼い主様にとっても、家族全体にとっても大切なことです。
今回は、災害時の犬や猫の安全対策についてご紹介します。
■目次
1.災害時の配慮について
2.犬や猫用緊急避難キットの準備
3.避難時の行動計画
4.まとめ
災害時の配慮について
災害時には人間だけでなく、愛犬や愛猫も大きなストレスと不安を感じます。地震や洪水、火災などの緊急事態が発生している中で犬や猫の安全を守るためには、事前にしっかりとした準備と配慮が必要不可欠です。
事前に必要な対策は、主に下記が挙げられます。
<安全に避難するための対策>
愛犬や愛猫を安全に避難させるためには、キャリーケースやリードを適切に使用することが重要です。急な避難が必要となった場合でも、これらの用具を使いこなせるように事前に準備しておくことで、落ち着いて行動できます。
<ストレスマネジメント>
災害による環境の変化は、犬や猫にとっても大きなストレスとなります。できる限り、普段使っているタオルやおもちゃを避難時に持って行くことで、安心できる環境作りをしましょう。そうすることで、愛犬や愛猫も不安な状況下で少しでも落ち着くことができます。
<感染症対策>
避難所や新しい環境では、感染症や寄生虫のリスクが高まります。そのため、事前にノミやダニの予防、混合ワクチンや狂犬病ワクチンを施しておくことで、愛犬や愛猫だけでなく飼い主様にとっても安心できる対策となります。
避難所での共同生活においては、愛犬や愛猫が他の避難者に不安を与えないよう、ノミ・ダニやワクチン接種の記録を持参することを推奨します。これにより、犬や猫の受け入れがスムーズになり、共生する環境での健康管理を行うことができます。
犬や猫用緊急避難キットの準備
それから、災害時に備えて、愛犬や愛猫用の緊急避難キットを準備することが非常に重要です。このキットを事前に準備しておくことで、予期せぬ状況が発生した際にも迅速かつ効果的に対応できるようになります。
避難キットには、次のような基本アイテムを入れておくことをお勧めします。
<食料・水>
愛犬や愛猫のために、少なくとも一週間分の食料と水を用意しておくと良いでしょう。おやつや水を入れる容器も一緒に準備しておくと安心です。
<トイレ用品>
ペットシーツや排泄物の処理用具、ゴミ袋、ウエットティッシュなども必要です。
<医薬品>
愛犬や愛猫が定期的に服用している薬や、緊急時に必要となる医薬品を準備しておきましょう。また、薬を服用している場合は、薬の名前と用量を記載したメモを一緒に保管しておくと、緊急時にも正確に対応することができます。
<リードやハーネス>
災害時の移動では、愛犬や愛猫と安全に行動するために適切なリードやハーネスの使用が必須です。特に、緊急時には愛犬や愛猫がパニックに陥りやすいことを考慮して、しっかりとコントロールできるタイプを選ぶことが重要です。これにより、突発的な行動を効果的に抑制し、安全に避難を行うことができます。
<キャリーケース>
猫や小型犬など、キャリーケースで運べる大きさの場合、移動時の安全を確保するためにキャリーケースの使用が必須です。愛犬や愛猫が快適に過ごせるよう、適切なサイズのキャリーケースを選ぶと良いでしょう。
<マイクロチップ情報>
愛犬や愛猫が迷子になった場合に備え、マイクロチップの情報を常に最新の状態に更新しておくことが重要です。避難キットには、マイクロチップの登録情報が記載された書類も含めて準備しておくと良いでしょう。
<ノミ・ダニの予防記録やワクチン接種記録>
避難所や一時保護施設で愛犬や愛猫を預かってもらう際には、健康証明書を求められることがあります。
<愛犬や愛猫の最近の写真>
愛犬や愛猫の最近の写真を数枚準備しておくと、愛犬や愛猫が迷子になったときに役立ちます。
<その他>
愛犬や愛猫に噛み癖がある場合は口輪、手や足、口元を拭くシートやおもちゃなども準備しておきましょう。
避難時の行動計画
災害が発生した際には、飼い主様と愛犬や愛猫の両方にとって迅速かつ効果的な避難が必要です。そのためには、愛犬や愛猫を守りながら安全に避難するための具体的な行動計画を事前に立てることが重要です。
行動計画は家族全員が事前に確認し、理解しておく必要があります。これにより、緊急時にパニックを避け、効率的に避難を行うことができます。
<緊急事態における犬や猫との避難方法>
事前に犬や猫を受け入れ可能な避難所をリストアップしておきましょう。全ての避難所が受け入れを許可しているわけではありません。また、受け入れる犬や猫の種類やサイズに制限がある避難所も多いため、事前にこれらの情報を確認しておく必要があります。
また、災害発生時には通常利用している道路が封鎖されている場合があるため、避難所までの複数のルートを事前に確認しておくとよいでしょう。愛犬や愛猫がキャリーケースでの移動に慣れていない場合は、災害発生前に練習を行うことも大切です。
<家族内での役割分担とコミュニケーション計画>
家族内で愛犬や愛猫の世話を分担し、避難時に誰がどの役割を担うかを事前に決めておくことが重要です。また、非常時に使用する連絡手段や集合場所も家族全員で共有しておく必要があります。
まとめ
災害時は、人間も犬や猫も冷静に行動することが難しくなりがちですが、適切な準備をしておくことで、愛犬や愛猫と共に安全に過ごすことができます。
愛する家族の一員である愛犬や愛猫のためにも、今のうちから準備を始めることが大切です。
また、避難所内では、愛犬や愛猫が他の人に迷惑をかけることがないように、普段からケージに慣れさせたり、トイレの場所を決めたり、飼い主様以外に吠えない、噛まないなどの基本的なしつけをしておくことが重要です。
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