お知らせお知らせ

Life Support情報 新着

|

子犬を迎えたら|おうちでの過ごし方と時期に応じた育て方

日本の法律では生後56日(8週間)を超えないとペットショップなどで子犬の販売ができません。しかし、飼っている犬が妊娠・出産をした場合は生まれたての子犬のお世話をしなければなりません。小さくて非常に愛くるしい子犬ですが、おうちでの過ごし方や育て方には様々な注意ポイントがあります。

 

今回は生まれたてから社会化期までの子犬の育て方を詳しく解説します。

 

1EzW9ctA0Xd6CEN2EaZApvOemIoAKPJdyO45IOBboSoqVDIyrZg

 

■目次

1.新生子期(出生~生後2週)

2.移行期(生後2~3週)

3.社会化期(生後4~13週)

4.まとめ

 

新生子期(出生~生後2週)

おうちでの過ごし方
新生子期(出生〜2週)はまだ目も完全に開ききっておらず、自分でご飯を食べて、自力でうんちを出すことができません。寝てばかりで歩くこともできないため、柔らかい毛布などを敷いた状態で静かに見守ることが大切です。

 

体温調節機能も十分に発達していないため、部屋の温度は28〜32℃程度、湿度50〜60%程度と暖かめに維持してあげましょう

 

時期に応じた育て方のポイント
新生子期(出生〜2週)は母犬が基本的なお世話を全て行います。この時期に、人間が母犬や子犬に過度な干渉をしてしまうと、母犬が育児放棄をしてしまう可能性があります。飼い主様は寝床や周囲の環境を清潔に保つことを意識してください。

 

生後3週間ごろまでは母乳から全ての栄養を摂取するため、フードや水の準備も不要です。母犬がいない場合は犬用ミルクを人肌に温めて、哺乳瓶やスポイトで少しずつ飲ませてあげましょう。ミルクを与える回数は、生後2週間頃までは1日6~8回(3~4時間おき)、生後2~4週頃までは1日4~5回(5~6時間おき)となります。特に生まれたばかりの子犬は、空腹時間が長くなると低血糖になりやすいため、なるべくこまめにミルクを与えてください。
冷えたミルクは下痢の原因となるため、哺乳時のミルクの温度はとても重要です。子犬に与えるときの温度は、人肌かそれより少しあたたかめ(36~38度程)になるようにしてください。母犬が授乳を嫌がっている様子や子犬に対して興味を持っていない素振りがあれば、母犬から引き離して人工哺育に切り替える必要がありますので、すぐに獣医師に相談してください

 

移行期(生後2~3週)

おうちでの過ごし方
生後3週間ごろまでは母乳から全ての栄養を摂取するため、フードや水の準備も不要です。この時期から少しずつ自分で体温をコントロールできるようになるため、部屋の温度は28〜30℃程度、湿度50%程度とやや暖かめに維持してあげましょう。

 

1日のほとんどを寝て過ごすため、引き続き清潔で柔らかい毛布などを敷いてあげてください。

 

時期に応じた育て方のポイント
移行期(生後2〜3週)までは母犬が基本的な世話をするため、引き続き静かに見守ってあげてください。この時期から少しずつ目が開いて、ヨチヨチ歩きを始めることもあります。
自力で排泄をできるようになるため、ウンチやおしっこを垂れ流してしまうかもしれません。排泄物は子犬に多発するパルボウイルス感染症などの原因にもなるため、掃除は毎日欠かさず行ってください

 

社会化期(生後4~13週)

おうちでの過ごし方
移行期が終わり、社会化期(生後4〜13週)に入ると脳の成長速度が加速度的に増加します。様々な刺激や犬や人間社会のルールを覚える大切な時期ですので、積極的に声をかけ、一緒に室内で遊んであげてください
部屋の温度は24〜28℃程度、湿度50%程度と一般的な室温に設定して大丈夫です。

 

この時期から、犬は積極的に歩き回り、時には走ったり他の子犬とじゃれて遊ぶようになったります。床がフローリングである場合はカーペットを引いたり、家具の角を保護したりして子犬が室内で怪我をしないように注意しましょう

 

時期に応じた育て方のポイント
生後3〜4週を迎えると、徐々に乳歯が生えてきて離乳食をスタートする時期に入ります。犬の離乳食を手作りすることは非常に難しいため、市販の子犬用フードを与えることをオススメします。
まずはぬるま湯やミルクでふやかして、口の周りに塗りつけて味を教えてあげましょう。子犬が離乳食の味を覚えると、次第に自分でお皿から食べるようになります。お水も忘れずに準備してあげてください。

 

生後6〜8週頃に1回目の混合ワクチンを推奨しています。その後は1か月間隔で2回目と3回目の混合ワクチン接種と狂犬病ワクチン接種を済ませれば、ついにお散歩デビューとなります。外界の様々な騒音や刺激を吸収して社会に順応していくため、積極的に多くのことを体験させてあげましょう。

 

まとめ

ペットショップで子犬を購入する場合は、早くて生後8〜12週頃であるため社会化期はスタートしています。社会化期はその犬の今後の性格を決める非常に重要な期間であるため、しつけを教えたり、人間社会のルールに触れさせたりすることも重要です。

 

子犬を迎え入れた際は、まずは自宅に慣れさせてあげましょう。
家に迎え入れてすぐの段階は、環境の変化からストレスを感じることが多く、免疫力が低いため、体調を崩しやすい時期といえます。
1〜2週間くらい新しい環境に慣れさせてから、一度、動物病院で健康診断を受けるようにしましょう。

 

当院では子犬のしつけや育て方でお悩みの方を対象に、パピー教室を開催しています。参加をご希望の方、詳細について知りたい方は当院までご相談ください。

 

パピー教室についてはこちらをご覧ください

 

年中無休で動物たちの健康をサポートします
千里桃山台動物病院

  • 獣医・トリマー勤務表
  • Web診療受付
  • Life Club
  • Life Support情報 新着
  • 採用情報
  • アニコム