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2026.01.19|ライフサポート情報
寒い季節は要注意|犬の皮膚乾燥と静電気トラブル
寒さが深まる冬の時期は、犬の体調や皮膚の様子に変化を感じる飼い主様が多くいらっしゃいます。たとえば、「フケが目立つようになった」「体をしきりに掻いている」「撫でたときに静電気が走る」などの症状です。
実はこうした変化は、犬が皮膚の乾燥や静電気の影響を受けているサインかもしれません。人と同じように犬も寒い季節になると空気の乾燥や暖房の影響を受けやすくなり、皮膚トラブルが起こりやすくなるのです。
そこで今回は、冬に増える犬の皮膚乾燥や静電気によるトラブルの原因や、飼い主様がすぐに取り入れられる対策などを解説します。
■目次
1.冬に多い犬の皮膚乾燥・静電気トラブルとは?
2.なぜ冬は乾燥や静電気が起こりやすいのか
3.こんなサインが見られたら注意
4.今日からできる!冬の皮膚乾燥・静電気対策
5.自宅ケアで改善しない場合に考えたいこと
6.まとめ
冬に多い犬の皮膚乾燥・静電気トラブルとは?
冬は空気中の水分量が少なくなり、湿度が低下します。この乾燥した空気によって、犬の皮膚や被毛からも水分が奪われやすくなります。
その結果として、以下のような症状が見られることがあります。
・フケが増える
・かゆみが出る
・被毛がパサつく
また、乾いた被毛同士がこすれ合ったり、飼い主様が触れた際に静電気が発生したりすることがあります。静電気そのものが痛みやかゆみの原因になることもあり、犬にとっては強いストレスになりかねません。
さらに注意したいのは、これらの変化が「一時的なものだろう」と見過ごされがちであることです。犬の皮膚は人間に比べて非常に薄くて繊細です。乾燥や静電気による刺激をそのままにしてしまうと、炎症や皮膚炎といった深刻なトラブルに発展することもあるため、早めの対応が大切です。
なぜ冬は乾燥や静電気が起こりやすいのか
そもそも、冬になるとどうして犬の皮膚トラブルが起こりやすくなるのでしょうか?主な理由としては、空気の乾燥に加えて、室内環境の影響があります。
気温が下がる冬場は、暖房機器を使用するご家庭が多いかと思います。エアコンやファンヒーターなどの暖房器具は、部屋の空気を暖める一方で、湿度を下げてしまうという性質があります。これにより、室内の空気はさらに乾燥し、犬の皮膚や被毛の水分も失われやすくなります。
乾燥が進むと、皮膚のうるおいを保っている皮脂や角質層の働きが弱まり、皮膚のバリア機能が低下してしまいます。バリア機能が低下した皮膚は、外部からの刺激を受けやすくなり、かゆみや炎症などの症状が現れやすくなるのです。
こんなサインが見られたら注意
日常のなかで以下のような変化に気づいた場合は、犬の皮膚が乾燥していたり、静電気によるストレスを感じていたりするサインかもしれません。
・フケが目立つようになった
・被毛にツヤがなく、全体的にパサついている
・体を掻くしぐさや、床や家具に体をこすりつける行動が増えた
・撫でたり抱っこしたりしたときに、静電気が起きやすい
これらのサインは皮膚トラブルの初期段階であることが多く、放置することで症状が進行し、かゆみが強くなったり皮膚が赤く腫れたりするケースもあります。そのため、違和感に気づいた時点で早めに対策を行うことが、犬の健康を守るうえでとても重要です。
今日からできる!冬の皮膚乾燥・静電気対策
冬の乾燥や静電気から犬を守るためには、以下のように毎日の生活の中でできる工夫がたくさんあります。すぐに取り入れられるものから実践していきましょう。
<室内環境の見直し>
犬が快適に過ごせる湿度は、だいたい50〜60%が目安とされています。もし室内が乾燥していると感じたら、加湿器を設置したり、部屋に濡れタオルを干したりすることで、湿度を一定に保つ工夫をしましょう。湿度の低下は犬の皮膚に直接影響するため、意識的に空間を整えることが大切です。
<ブラッシングの工夫>
乾燥した時期は静電気が起こりやすく、ブラッシングの際にもバチッと刺激が走ることがあります。静電気防止のためには、ブラッシング前に水やペット用の静電気防止スプレーで被毛を軽く湿らせておくのがおすすめです。
さらに冬は、被毛が冬毛に生え変わって密度が増すため、ブラッシングを怠ると毛玉ができやすくなり、毛玉の下で皮膚炎が起こることもあります。皮膚の健康を守るためにも、冬場でも1日1回を目安に、やさしく丁寧にブラッシングを行うようにしましょう。
<シャンプーの頻度を見直す>
乾燥が気になると、皮膚を清潔に保とうとしてシャンプーの回数を増やしたくなるかもしれません。しかし、過剰なシャンプーは皮膚に必要な皮脂まで取り除いてしまい、逆に乾燥を悪化させてしまいます。
そのため、基本的には月に1回程度の頻度を目安とし、シャンプー後は保湿効果のあるスキンケアを取り入れるなどして、皮膚のうるおいを保つように心がけましょう。
自宅ケアで改善しない場合に考えたいこと
自宅でできる対策を行っても、犬がかゆがっていたり、赤みやフケが続いていたりする場合は、単なる乾燥ではなく、別の皮膚トラブルが関係している可能性があります。
たとえば、以下が原因となっていることもあるため、注意が必要です。
・アレルギー
・皮膚感染症
・寄生虫 など
なお、皮膚の状態は見た目だけでは判断が難しい場合もあります。特に初期症状は軽度であっても、時間が経つにつれて悪化するケースもあるため、気になる症状がある場合は、なるべく早く動物病院を受診するようにしましょう。
当院では飼い主様と愛犬に寄り添った丁寧な診療を心がけています。また、最先端の医療機器を用いた検査や治療にも対応しており、できる限り負担を軽減できる診療体制を整えています。皮膚の異変が気になる際には、どうぞお気軽にご相談ください。
まとめ
寒い季節は、犬の皮膚の乾燥や静電気によるトラブルが増えやすい時期です。普段よりもこまめに皮膚の状態をチェックしたり、室内の湿度を意識したりといった、ちょっとした工夫が犬の健康を守る第一歩となります。
また、適切な対策を行っても症状が改善しない場合や、異常が続く場合には、皮膚以外の原因も考えられるため、早めに獣医師に相談することが安心につながります。
当院では、犬の皮膚トラブルに関しても専門的な視点で丁寧に診察を行っております。気になる症状があれば、一人で悩まず、ぜひ当院までご相談ください。
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