ライフサポート情報
2024.06.11|ライフサポート情報
熱中症には要注意!|暑い日の注意点について
犬や猫も人間と同様に熱中症になるリスクがあります。
犬や猫は全身が毛で覆われているため、汗をかいて体温を調節することができず、特に暑い時期には熱中症になりやすいです。
熱中症は急速に進行し、重篤な場合は命に関わることもあります。そのため、愛犬や愛猫を守るためには気温の変化に注意し、適切な予防策を取ることが大切です。
今回は犬と猫の熱中症について、熱中症の応急処置や予防方法などをご紹介します。
■目次
1.熱中症になってしまったときの症状
2.熱中症の応急処置
3.熱中症になりやすい犬種・猫種
4.熱中症から回復してからも注意すること
5.熱中症にならないための予防方法
6.まとめ
熱中症になってしまったときの症状
犬や猫の熱中症の代表的な症状には、以下のようなものがあります。
・呼吸が荒くなる
・元気がなくなる
・歩行困難
・嘔吐や下痢
・よだれの増加
・高体温
さらに重症化すると、けいれんや血便がみられ、水を飲むことも困難になることがあります。
熱中症の応急処置
熱中症になった愛犬や愛猫の命を守るためには、以下の応急処置が非常に重要です。
<涼しい場所に移動させる>
風通しの良い日陰や、エアコンの効いた室内へ移動させましょう。
<体を冷やす>
濡れたタオルや冷たいタオル、保冷剤を首や脇の下、太ももの付け根など太い血管が通る部分に当てて冷やしてください。
また、冷水や氷は基本的に使用しないようにしましょう。
急速に冷やすと、体表の血管が収縮することで高温の血液が各臓器に留まり、循環が悪くなることがあります。その結果、体の深部の体温が下がりにくくなり、臓器にダメージを与える可能性があります。
そのため、体を冷やす際には冷水や氷を使用せず、水道水を使ったり風を当てたりする方法が推奨されています。
<水を与える>
水を飲めるようであれば、十分に与えてください。ただし、意識がない場合や飲み込む力が弱い場合は、無理に飲ませると窒息の危険があるため注意が必要です。
<動物病院へ連絡>
応急処置を施したら、速やかに動物病院に連れて行きましょう。
熱中症になりやすい犬種・猫種
熱中症になりやすい犬種・猫種は以下の通りです。
<犬種>
・パグ
・フレンチ・ブルドッグ
・ボストン・テリア
・シーズー など
これらの犬種は、鼻が短いため呼吸がしにくく、熱中症になる可能性が高いとされています。
<猫種>
・ヒマラヤン
・ペルシャ猫
・エキゾチックショートヘア など
これらの猫種も鼻が短いため呼吸がしにくく、熱中症になる可能性が高いとされています。
また、若齢や高齢、肥満の犬や猫も熱中症のリスクが高いといわれています。
熱中症から回復してからも注意すること
犬や猫が熱中症から回復したあとも、数日間は体調を注意深く観察し、異常があればすぐに動物病院に相談することが重要です。
また、激しい運動やストレスを避けて安静に過ごさせ、定期的に動物病院で診察を受けるようにしましょう。
熱中症にならないための予防方法
愛犬や愛猫を高温多湿な環境に置かないことが、熱中症の予防に最も効果的です。
<散歩は涼しい時間帯に行う>
散歩は気温が低い早朝や夕方に行うようにしましょう。日中の暑い時間帯は避けることが大切です。
<冷却アイテムを使用する>
ペット用の冷却マットや冷たいタオルで体を拭くなど、冷却アイテムを使用するのも有効です。
<こまめに水分補給を行う>
新鮮な水を複数箇所に設置し、こまめに水分補給をさせましょう。自宅では自動給水器を、外出時にはポータブル給水器を活用するのも有効です。
<車内に置き去りにしない>
車内は外の気温よりもはるかに高温になることがあるため、愛犬や愛猫を決して車内に残さないようにしましょう。
<室温管理>
熱中症は、高温や高湿度によって体温が上昇し、脱水状態になることで引き起こされます。そのため、室内では扇風機を使用して風通しをよくしたり、エアコンを使って室温を23〜26℃に保ち、涼しく快適な環境を維持したりすることが重要です。
また、留守番中でも空調を運転させ、室温を一定に保つようにしましょう。
まとめ
気温の変化や季節の移り変わりには特に注意して、愛犬や愛猫の健康状態をしっかり観察しましょう。愛犬や愛猫の命を守るためには、熱中症に関する知識と適切な対策が欠かせません。暑くなる前に、熱中症対策を確認しておきましょう。
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千里桃山台動物病院