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2026.01.19|ライフサポート情報
寒い季節に増える犬の関節トラブル|関節痛をやわらげる生活のポイント
最近、愛犬が「散歩を嫌がるようになった」「立ち上がるのが以前よりゆっくりになった気がする」。そんなふうに感じたことはありませんか?実はこのような変化は、犬の関節痛が寒さによって悪化しているサインかもしれません。
人間と同じように、犬も寒さの影響を受けることがあります。特にシニア期に入った犬や、過去に関節にトラブルがあった犬は、気温が下がることで関節への負担が大きくなり、痛みを感じやすくなります。年齢のせいだと見過ごしてしまいがちですが、適切なケアを行うことで症状の進行を防いだり、痛みをやわらげたりすることが可能です。
今回は、冬に見られやすい犬の関節痛の原因やサイン、そしてご自宅でできるケア方法などについてご紹介します。
■目次
1.なぜ冬に犬の関節痛は悪化しやすいの?
2.こんな様子は要注意|冬に見られやすい関節痛のサイン
3.今日からできる|冬の関節ケア(おうちでの工夫)
4.冬の散歩・運動で気をつけたいポイント
5.自宅ケアだけで大丈夫?動物病院に相談したほうがよい目安
6.まとめ
なぜ冬に犬の関節痛は悪化しやすいの?
寒さによって犬の関節が痛みやすくなる背景には、いくつかの身体的な要因があります。まず、気温が下がると血流が悪くなり、筋肉や関節がこわばりやすくなります。このこわばりによって関節の動きがスムーズでなくなり、少し動かすだけでも痛みを感じやすくなるのです。
特にシニア犬や、もともと関節炎や関節形成不全などのトラブルを抱えていた犬では、この影響を強く受けやすくなります。痛みが悪化すると、動くのを嫌がったり、日常生活にも支障が出たりするようになります。
そのため、寒い季節には関節の状態を普段以上に気にかけてあげることが大切です。
こんな様子は要注意|冬に見られやすい関節痛のサイン
犬の関節にトラブルがあると、行動や動作に変化が見られることがあります。特に冬の寒さが関係している場合、以下のようなサインが現れることがあります。
・立ち上がるまでに時間がかかる
・歩き始めがぎこちない
・階段や段差を嫌がるようになる
・以前はよくしていたジャンプをしなくなる
・散歩の途中で立ち止まる、距離が短くなる
・体に触れられるのを嫌がる
・寝ている時間が長くなる
ただし、これらの行動がすべて関節痛に直結するわけではありません。寒さのために動きが鈍くなっているだけの場合もあります。そのため、「寒いからかな?」「年齢のせいかも」と思ってしまいがちですが、気になる変化がある場合は早めに獣医師に相談することが大切です。
今日からできる|冬の関節ケア(おうちでの工夫)
犬の関節を守るための基本は、「冷やさないこと」と「無理をさせないこと」です。寒くなってきたと感じたら、以下のような工夫を生活に取り入れてみてください。
<室温の管理>
エアコンやヒーターを活用し、室内の温度を快適に保ちましょう。急激な寒暖差は犬にとってもストレスになるため、一定の温度を保つよう心がけてください。
<滑らない環境づくり>
フローリングなどの滑りやすい床材は、犬が踏ん張れず関節に大きな負担がかかります。カーペットや滑り止めマットを敷くことで、転倒や滑りを防ぎ、関節へのダメージを減らすことができます。
<暖かい寝床の工夫>
犬の体温が下がりにくいよう、ベッドや寝床には保温性の高い素材を選ぶとよいでしょう。ブランケットや湯たんぽを使うのもおすすめです。ただし、低温やけどに注意し、熱源が直接肌に触れないようにしてください。
これらのケアを意識的に行うだけでも、寒い季節に関節が痛みやすい犬にとっては大きな助けになります。
冬の散歩・運動で気をつけたいポイント
寒さの厳しい季節でも、適度な運動は関節の健康維持に欠かせません。とはいえ、やみくもに運動をさせることは逆効果になることもあるため、以下の点に注意しましょう。
まず、散歩に出かける時間帯は、気温が比較的高い日中を選びましょう。早朝や夜間は冷え込みが厳しく、関節に負担がかかりやすくなります。また、必要に応じて防寒用の服を着せてあげるのも良いでしょう。
散歩の始めは、関節がまだ温まっておらず動きにくい状態です。そのため、急に走らせるのではなく、最初はゆっくりと歩かせて体を慣らすことが大切です。
なお、関節に痛みがあると犬は動きたがらなくなる傾向がありますが、だからといってまったく運動をさせないと、筋肉が衰えてかえって関節への負担が増えてしまいます。無理のない範囲で構いませんので、冬の間も継続的に運動するよう心がけてください。
自宅ケアだけで大丈夫?動物病院に相談したほうがよい目安
関節の症状が軽度であれば、ご紹介したようなご自宅でのケアだけで改善が見られる場合もあります。しかし、痛みが強く、日常生活に支障が出ているようであれば、早めに動物病院を受診することをおすすめします。
また、自宅で上記のような工夫を続けていても症状がよくならない場合や、動作の異変が明らかに見られる場合には、関節痛の背後に他の疾患が隠れている可能性も考えられます。
なお、当院では犬の身体にかかる負担を最小限に抑えた検査と診断を行い、必要に応じて治療法をご提案しております。気になる症状がある場合は、自己判断で様子を見続けるのではなく、ぜひ一度ご相談ください。
まとめ
冬は気温が低くなることで、犬の関節に負担がかかりやすい季節です。特に年齢を重ねた犬や、以前に関節に問題を抱えていた犬では、寒さによって関節の痛みが増しやすくなります。
そのような季節でも、飼い主様のちょっとした気づきと日々の工夫で、愛犬の生活の質(QOL)を大きく向上させることができます。室温管理や環境整備、散歩の工夫など、今日から始められる対策はたくさんあります。
関節の痛みは、進行すると治療に時間がかかることもありますが、早期の対応によって症状を抑えることが可能です。「いつもと違うな」と感じたら、早めに動物病院にご相談ください。
当院では、寒い季節も犬たちが快適に過ごせるよう、飼い主様とともに考える関節ケアを大切にしています。どんな小さな変化でもお気軽に当院までご相談ください。
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