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2026.01.19|ライフサポート情報
ゴールデン・レトリーバーの飼い方ガイド|知っておきたい体の特徴と健康管理
穏やかで人懐っこく、家族に深い愛情を注いでくれるゴールデン・レトリーバーは、家庭犬として非常に高い人気を誇る犬種です。そのやさしい性格から「大型犬だけど飼いやすい」と感じられる飼い主様も多いかもしれません。
しかし、実はゴールデン・レトリーバーには犬種特有の体質や病気のリスクがいくつかあり、十分な知識と適切なケアが必要となる場面も少なくありません。
ゴールデン・レトリーバーとより長く、健やかな暮らしを送るために、今回は体の特徴や健康管理のポイントを中心に、飼い方の基本についてご紹介いたします。
■目次
1.ゴールデン・レトリーバーの性格と体の特徴
2.ゴールデン・レトリーバーに多い皮膚トラブル
3.関節の病気と運動時の注意点
4.腫瘍リスクについて知っておきたいこと
5.ゴールデン・レトリーバーのための日常ケアと健康管理
6.まとめ
ゴールデン・レトリーバーの性格と体の特徴
ゴールデン・レトリーバーは、非常にフレンドリーで協調性が高く、人とのふれあいを好む性格をしています。飼い主様に対して忠実で、家族との信頼関係を大切にする姿は、多くの人の心を惹きつけます。
一方で、体格は大型犬に分類されるため、成長すると体重が増えやすく、それに伴って関節への負担が大きくなりやすい傾向があります。さらに、被毛は密度が高いダブルコート構造であるため、通気性が悪く、皮膚が蒸れやすくなることがあり、皮膚疾患が起こりやすいのもこの犬種の特徴です。
こうした体の特徴を理解し、日常的に関節や皮膚へのケアを丁寧に行うことが、健康を保つうえで非常に重要です。
ゴールデン・レトリーバーに多い皮膚トラブル
ゴールデン・レトリーバーは、皮膚の構造や体質の影響から、皮膚や耳に関するトラブルが比較的多く見られる犬種です。特に、アレルギー性皮膚炎や外耳炎の発症リスクが高く、日常的な観察と早期の対応が求められます。
また、以下のような症状が見られた場合は、皮膚トラブルのサインである可能性があります。
・しつこく体をかゆがる様子がある
・皮膚に赤みがある
・足先や体を頻繁に舐める仕草が増えた
・耳から強いにおいがする
・耳垢の量が異常に増えた
これらの症状は軽度に見えても、放置することで慢性化し、治療が長引いてしまうことも少なくありません。大切なのは、日頃から犬の様子をよく観察し、少しでも気になる症状がある場合には、早めに動物病院を受診することです。
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関節の病気と運動時の注意点
ゴールデン・レトリーバーのような大型犬にとって、関節疾患は避けて通れない健康リスクのひとつです。特に注意したいのが、股関節形成不全や肘関節の異常など、成長過程で見られる骨や関節のトラブルです。
若い頃には症状が見られなくても、成長や加齢とともに、以下のような兆候が現れることがあります。
・散歩を嫌がるようになった
・起き上がる動作がゆっくり、あるいはつらそうになってきた
・足をかばうような歩き方をする
こうした変化を見逃さず、早めに対処することが、関節疾患の進行を抑える鍵となります。
また、関節の病気には遺伝的な要因が深く関係していますが、肥満や運動不足などの生活習慣も大きな影響を与えます。そのため、幼少期から適度な運動とバランスの取れた食事管理を行い、関節への負担を減らす生活習慣を整えることが大切です。
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腫瘍リスクについて知っておきたいこと
ゴールデン・レトリーバーは、腫瘍の発生が比較的多い犬種としても知られています。良性腫瘍としては脂肪腫が、悪性腫瘍ではリンパ腫・血管肉腫・骨肉腫などの発生が多い傾向にあります。
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特に皮膚にできる腫瘍は、飼い主様自身でも触診で気づきやすいことがあります。しかし、被毛に覆われている部分では腫瘍に気付きにくいことも多く、発見が遅れるケースも少なくありません。
腫瘍の早期発見のためには、日頃から体を優しく触る習慣を持ち、小さなしこりや体表の異変にも敏感になっておくことが重要です。また、腫瘍には良性と悪性があり、見た目だけでは判別できない場合も多いため、違和感を覚えた際には速やかに診察を受けるようにしましょう。
さらに、内臓に発生する腫瘍は初期症状がほとんど見られないことがあり、定期的な健康チェックを行うことで、早期発見・早期治療につなげることができます。
ゴールデン・レトリーバーのための日常ケアと健康管理
ゴールデン・レトリーバーが健康で長生きするためには、日々の生活の中で以下のような適切なケアと健康管理を実践することが欠かせません。
<体重管理・運動量の調整>
成長とともに体重が増加しやすいため、日頃から食事内容を見直し、適切な運動を継続することで、関節にかかる負担を軽減する工夫が必要です。
<スキンケア>
ダブルコートの被毛は季節の変わり目に大量に抜けることがあり、ブラッシングを怠ると毛玉や皮膚炎の原因となることがあります。定期的なブラッシングを行い、皮膚と耳の状態も一緒にチェックする習慣をつけておくと、トラブルの早期発見に役立ちます。
<定期健診>
健康なときだからこそ受けていただきたいのが、最低でも年に一回を目安とした定期健診です。身体検査や血液検査、必要に応じた画像検査などを通じて、病気の兆候を早期に察知することができます。病気が進行した後では検査の負担が大きくなってしまうため、定期的な健診が予防医療の観点からも非常に大切です。
なお、当院では犬や猫と飼い主様の両方に寄り添う医療を心がけており、動物にできる限り負担をかけず、必要な検査・治療を提供しております。少しでも気になる症状がある場合は、お気軽にご相談ください。
まとめ
ゴールデン・レトリーバーは、その穏やかな性格や愛らしい表情で、家族に多くの幸せをもたらしてくれる存在です。しかし、皮膚疾患や関節のトラブル、さらには腫瘍など、犬種特有の健康リスクを知ったうえで、日々のケアや定期的な健康チェックを欠かさないことが、健康で長生きするためには必要不可欠です。
飼い主様による丁寧な観察と、日常生活での小さな変化に気づく力が、早期発見・早期治療に直結します。そして、何か困ったときや心配なことがあったときには、気軽に相談できるかかりつけの動物病院の存在が、飼い主様にとっても大きな安心につながるでしょう。
当院では、犬や猫の健康管理を通じて、飼い主様と動物の双方に満足いただけるような、心のこもったケアと清潔で安心できる施設づくりを大切にしています。健康に関するご不安がございましたら、どうぞいつでもご相談ください。
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