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2025.07.29|ライフサポート情報
トイプードルの性格・飼い方完全ガイド!人気No.1犬種の魅力と注意点
「飼いやすい犬を迎えたいけれど、どの犬種が自分に合っているのか分からない」と感じたことはありませんか?そんな飼い主様に圧倒的な人気を集めているのが、トイプードルです。
見た目の愛らしさはもちろんのこと、しつけのしやすさや賢さ、抜け毛の少なさなど、飼いやすいポイントが詰まった犬種として、日本では長年にわたり人気ナンバーワンを維持しています。
そこで今回は、そんなトイプードルの魅力や飼い方のポイント、かかりやすい病気について、ご紹介します。これからトイプードルを迎えるご予定の方にも、すでに一緒に暮らしている飼い主様にも役立つ内容です。
なお、トイプードルを含む最新の人気犬種ランキングについては、以下の記事も参考にしてみてください。
日本で人気の飼育犬種ランキングについて各犬種の特徴と飼育のポイントについてより詳しく知りたい方はこちら
■目次
1.トイプードルの基本情報と魅力
2.トイプードルの飼い方のポイント
3.トイプードルがかかりやすい病気と予防法
4.まとめ
トイプードルの基本情報と魅力
トイプードルの一番の魅力は、ぬいぐるみのような愛らしい見た目ではないでしょうか。しかし、見た目以外にも、以下のような飼いやすさにつながる要素が多く備わっています。
<トイプードルの基本情報>
そもそも、プードルは大きさによって4つの種類がありますが、トイプードルはその中で小さなサイズに分類されます。一般的には体高が24cm超28cm以下、体重はおおよそ3〜4kgほどで、比較的小柄な体格をしています。
<性格としつけのしやすさ>
トイプードルは非常に知能が高く、物覚えが早いためしつけやトレーニングがしやすい傾向にあります。人懐っこく、初対面の人や他の動物に対しても比較的フレンドリーに接することができるため、多頭飼いやお子様がいるご家庭にも向いています。
<被毛の特徴とお手入れ>
最大の特徴の1つは、「カーリーコート」と呼ばれるクルクルとした毛質です。この被毛は抜け毛が非常に少なく、アレルギー体質の方にも比較的安心して迎えていただける犬種として知られています。ただし、毛が絡みやすいため日常的なブラッシングが欠かせません。
<毛色の種類が豊富>
トイプードルは毛色のバリエーションが豊富で、ブラックやホワイト、ブラウン、グレー、アプリコットなど10種類以上も存在します。また、毛色によって性格に違いがあるといわれることもありますが、科学的な根拠は乏しいため、あくまで参考程度に考えるとよいでしょう。
トイプードルの飼い方のポイント
トイプードルは比較的飼いやすい犬種ですが、飼育する上でいくつか注意したいポイントがあります。
<被毛のお手入れ>
前述したとおり、トイプードルは毛が絡みやすく、ブラッシングを怠ると毛玉ができて皮膚炎を引き起こす恐れがあります。さらに、毛が伸びると毛玉がどんどん大きくなってしまうため、1日1回のブラッシングと、1か月に1回のトリミングが必要です。これを習慣化することで、被毛と皮膚の健康を保ち、犬自身のストレスも軽減されます。
<適切な運動量>
トイプードルは小柄ですが活発な性格をしており、運動欲求も高めです。室内を歩き回るだけでは運動が不十分になるため、毎日しっかりと散歩に出かける必要があります。1日2回、20〜30分程度の散歩を継続的に行うことで、関節や筋肉の健康を維持することができます。また、適度な運動はストレス発散にもつながるため、精神的な安定にも効果的です。
<食事管理>
トイプードルは太りやすい傾向があるため、食事管理が重要です。食事は1日2〜3回に分けて与え、食べ残しがあっても置き餌にせず、きちんと計量して与えることが基本です。また、おやつは極力控えるようにし、特別なご褒美として少量与える程度にとどめましょう。また、ウェットフードは嗜好性が高い反面、歯石がつきやすいため、基本的にはドライフードをおすすめします。しっかり噛むことで、歯の健康維持にもつながります。
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<しつけのコツ>
前述したとおり、トイプードルは学習能力が高く、人とのコミュニケーションを好むため、しつけがしやすい犬種です。しつけはいつからでも始められますが、特に生後3か月頃までの「社会化期」に始めると効果的です。この時期に多くの人や音、物に慣れさせておくことで、成犬になってからの問題行動を防ぐことができます。叱るよりも褒めて伸ばすことを意識し、小さな成功を見逃さずにしっかり褒めることで、トレーニングがスムーズに進みます。
トイプードルがかかりやすい病気と予防法
トイプードルは、以下のような病気にかかりやすい傾向にあります。
<膝蓋骨脱臼(パテラ)>
いわゆる膝のお皿が正常な位置から外れてしまう病気で、特に小型犬に多く見られます。トイプードルはこの疾患の好発犬種で、遺伝的な素因が関与していると考えられています。軽度の場合は無症状であることもありますが、進行すると後ろ足をかばうように歩いたり、骨の変形が起こったりすることもあります。予防のためには、肥満を避ける、滑りにくい床材を選ぶ、足裏の毛をこまめにカットするなど、日常生活の中で膝に負担をかけない工夫が重要です。
<外耳炎>
トイプードルは垂れ耳で、耳の中にも毛が生えるため、通気性が悪くなり耳の中が蒸れやすいという構造上の特徴があります。そのため、耳の炎症である外耳炎を起こしやすい傾向があります。耳の中が赤くなる、かゆがる、臭いがするなどの症状が見られた場合には注意が必要です。月に1回程度の耳掃除を習慣にし、シャンプー後には耳の中をしっかり乾かすよう心がけましょう。
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<歯周病>
トイプードルは顎が小さく歯が密集しているため、歯垢や歯石がたまりやすく、歯周病のリスクが高い犬種です。進行すると歯が抜けるだけでなく、顎の骨にまで炎症が広がることがあります。予防には、子犬のうちから歯磨きトレーニングを始め、成犬になってからも毎日の歯磨きを継続することが大切です。
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<僧帽弁閉鎖不全症>
高齢のトイプードルに多く見られる心臓病で、心臓の弁がうまく閉じず血液が逆流することで、心臓に負担がかかります。初期には無症状であることが多いですが、進行すると咳や息切れ、元気消失、食欲不振といった症状が現れます。さらに悪化すると呼吸困難や突然死に至ることもあるため、早期発見が非常に重要です。定期的に健康診断を受け、心音や血液検査、超音波検査などで心臓の状態をチェックするようにしましょう。
まとめ
トイプードルは、愛らしい外見と賢さ、飼いやすさを兼ね備えた非常に魅力的な犬種です。しかし、被毛の手入れや適切な運動、食事管理、歯や耳のケアなど、健康を維持するために気をつけるべきポイントは少なくありません。また、特定の病気にかかりやすい傾向があることも理解したうえで、予防的なケアや定期的なチェックを心がけることが大切です。
当院では、犬の健康管理はもちろん、しつけに関するご相談にも対応しております。また、パピー教室の開催も行っており、子犬との暮らしを安心してスタートできるようサポートしております。
初めて犬を飼う方も、現在一緒に暮らしている方も、不安なことや気になる症状がありましたら、お気軽にご相談ください。獣医師が丁寧にサポートいたします。
当院でのパピー教室の内容や重要性についてより詳しく知りたい方はこちら
<参考>
https://www.jkc.or.jp/breeds/poodle/
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