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フレンチブルドッグの飼い方完全ガイド|性格・健康管理・注意すべき病気を獣医師が解説

SNSなどでも人気が高く、ユニークな顔立ちと愛嬌のある姿で注目を集めるフレンチブルドッグ。穏やかで人懐っこい性格から、「家族の一員として迎えたい」と感じている方も多いのではないでしょうか?

 

しかし、フレンチブルドッグは「短頭種」と呼ばれる特徴的な骨格をもっており、その構造から呼吸のしづらさや皮膚トラブル、暑さへの弱さなど、体質的なリスクを抱えやすい犬種です。

 

だからこそ、かわいらしい見た目だけにとらわれず、正しい飼い方や健康管理のポイントを知っておくことが大切です。

 

今回は、獣医師の視点からフレンチブルドッグと心地よく暮らすための基本知識をご紹介します。

 

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■目次
1.【性格と暮らしやすさ】明るく人懐っこい、けれど少しデリケートな一面も
2.【短頭種の特徴】かわいい“ぺちゃ顔”が招く体の負担とは?
3.【暑さ対策と日常ケア】熱中症から守るためにできること
4.【皮膚トラブルの予防】しわの間や脇のケアを忘れずに
5.【注意すべき病気】フレンチブルドッグがかかりやすい疾患
6.【まとめ】フレンチブルドッグと心地よく暮らすために

 

【性格と暮らしやすさ】明るく人懐っこい、けれど少しデリケートな一面も

フレンチブルドッグは非常にフレンドリーで、飼い主様との深い信頼関係を築きやすい犬種です。明るく社交的な性格をしており、家族の中心にいることを好みます。その一方で、意外にも過度な運動を必要としないため、室内での生活に適しており、集合住宅での飼育にも向いています

 

ただし、精神的に繊細な一面もあり、環境の変化や長時間の留守番がストレスとなることがあります。暑さにも弱いため、室内の温度管理や生活リズムに気を配る必要があります。

 

また、子犬の頃からの社会化やしつけが非常に重要です。安心できる環境づくりとともに、飼い主様の愛情と一貫性のある対応が、穏やかな性格をさらに伸ばす鍵となります。

 

【短頭種の特徴】かわいい“ぺちゃ顔”が招く体の負担とは?

フレンチブルドッグの最大の特徴でもある「ぺちゃ顔」は、短頭種特有の骨格構造によるものです。短頭種とは、鼻が短く、頭蓋骨が横に広がった独特の顔立ちを持つ犬種を指します。この構造により、空気の通り道が狭くなり、「短頭種気道症候群」と呼ばれる呼吸器の問題を起こしやすくなります。

 

短頭種気道症候群の症状としては、以下が見られます。

 

・呼吸が荒くなる
・睡眠中にいびきが大きくなる
・運動後にゼーゼーと苦しそうに息をする

 

重度になると、チアノーゼ(唇や舌が青紫になる)や失神を引き起こすこともあり、放置すれば命に関わるリスクもあります。

 

なお、当院ではCTやMRIを用いた詳細な気道評価を行い、必要に応じて身体への負担が少ない低侵襲手術にも対応しています。そのため、呼吸の異常がみられた際は、早期に診断・治療を行うことが、犬の生活の質を大きく改善するための重要なステップとなります。

 

犬と猫のCT・MRI検査の重要性や当院の設備についてより詳しく知りたい方はこちら

 

【暑さ対策と日常ケア】熱中症から守るためにできること

フレンチブルドッグは体温調節が非常に苦手で、特に夏場の高温多湿な環境は命に関わるリスクとなります。人間が「ちょっと暑いな」と感じる程度でも、フレンチブルドッグにとっては過酷な状況である場合があります。

 

そのため、日々の暑さ対策として以下のような工夫が欠かせません。

 

・散歩は早朝や夕方の涼しい時間帯に行う
・室内はエアコンを活用して温度・湿度を管理する
・クールベストや冷感マットなどのアイテムを活用する

 

また、熱中症は進行が早く、初期には呼吸の異常や体温上昇、落ち着きのなさといった症状がみられます。症状が悪化すると命に関わる可能性もあるため、少しでも異変を感じた場合はすぐに動物病院を受診してください。

 

当院では、熱中症の予防指導や早期の対処にも力を入れていますので、暑い季節の健康管理に不安を感じた際はぜひご相談ください。

 

犬と猫の熱中症の応急処置や予防方法についてより詳しく知りたい方はこちら

 

【皮膚トラブルの予防】しわの間や脇のケアを忘れずに

フレンチブルドッグは皮膚にしわが多く、通気性が悪いため、皮膚トラブルを起こしやすい犬種です。とくに顔のしわ、脇の下、股の間などの蒸れやすい部位は、皮膚炎を引き起こす原因となります。

 

よく見られる皮膚疾患としては以下のようなものがあります。

 

・マラセチア性皮膚炎(真菌による皮膚炎)
・膿皮症(細菌感染による皮膚のただれ)
・アトピー性皮膚炎(アレルギー体質による皮膚炎)

 

これらの予防と管理には、以下のような日常的なケアが有効です。

 

・定期的に湿らせたタオルで体を拭いたり、シャンプーをしたりしてしわの間を清潔に保つ
・保湿剤などを活用して皮膚のバリア機能をサポートする
・アレルギーを考慮した食事選びや生活環境の整備を行う

 

また、当院では皮膚の状態に応じた検査や、アレルギー対策のための栄養指導も実施しています。症状の再発を防ぐためにも、継続的なケアと定期的な診察が大切です。

 

犬の皮膚トラブルの原因や自宅でできるケアについてより詳しく知りたい方はこちら
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【注意すべき病気】フレンチブルドッグがかかりやすい疾患

フレンチブルドッグは、その体の構造や体質から、特定の病気にかかりやすい傾向があります。代表的な疾患は、以下が挙げられます。

 

・短頭種気道症候群(呼吸困難や睡眠障害)
・皮膚炎(マラセチア、膿皮症、アレルギー、アトピー)
・椎間板ヘルニア(背骨にかかる構造的な負担によるもの)
・外耳炎(耳の通気性が悪くなりやすい)
・目のトラブル(結膜炎、白内障、乾性角結膜炎など)

 

犬の椎間板ヘルニアの原因や注意すべき症状についてより詳しく知りたい方はこちら
当院の椎間板ヘルニアと診断した症例についてより詳しく知りたい方はこちら

 

これらの疾患はいずれも、早期に発見して適切な処置を行うことで、重症化を防ぎ、治療にかかる時間や費用の負担を軽減することが可能です。

 

わずかな症状でも「気のせいかも」と見過ごさず、早めの受診を心がけましょう。

 

【まとめ】フレンチブルドッグと心地よく暮らすために

フレンチブルドッグは、見た目の可愛らしさだけでなく、性格の穏やかさや愛情深さも魅力の犬種です。ただし、短頭種特有の呼吸トラブルや暑さへの弱さ、皮膚疾患などのリスクも抱えているため、正しい知識に基づいた健康管理が欠かせません。

 

そのため、飼い主様が日々の暮らしの中で少し工夫をすることで、呼吸器や皮膚のトラブルを防ぎ、快適で健康的な生活を送ることができます。

 

当院では、CTやMRIといった先進的な医療設備を用いた丁寧な診断と、ホスピタリティあふれる対応で、飼い主様と愛犬の健やかな暮らしをサポートしております。

 

フレンチブルドッグとの生活で気になる症状や不安がありましたら、どうぞお気軽に当院までご相談ください。

 

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