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夏に急増する!?|愛犬や愛猫の皮膚トラブルについて
犬や猫が皮膚トラブルを引き起こすと、かゆみや衛生状態の悪化などQOLの低下を招くことがあります。皮膚炎は受診が遅れると二次感染などの合併症を引き起こし、病状が悪化して治療が長引くことがあります。そのため、軽い皮膚症状でも見逃さず、早めに治療を開始することが重要です。
今回は、この時期に気を付けたい犬や猫の皮膚炎についてご紹介します。
■目次
1.見逃せない皮膚の症状
2.夏に注意すべき皮膚疾患
3.皮膚トラブルの悪化を防ぐための対策
4.まとめ
見逃せない皮膚の症状
以下の症状が見られる場合は、皮膚炎を起こしている可能性があるため注意が必要です。
・体を異常に掻いている、こすりつけている
・皮膚が赤くなったり腫れたりしている、痂疲がある
・脱毛が見られる
・皮膚のにおいの変化(嫌なにおいがする)
・皮膚がカサついて乾燥している、フケがでている
夏に注意すべき皮膚疾患
<細菌性皮膚炎>
皮膚の常在菌であるブドウ球菌が異常に増殖したり、免疫が低下したりして皮膚炎を発症します。夏は高温多湿となり常在菌が繁殖しやすいため発症するリスクが高まります。皮膚炎を起こすと、ポツポツと赤みのある発疹ができ、円形脱毛が見られ、その部分にかさぶたができることがあります。
<マラセチア性皮膚炎>
マラセチアはカビの一種でこちらも皮膚の常在菌ですが、過剰に増殖することにより発症します。皮膚のべたつきやフケを伴う赤み、脱毛、強いかゆみが見られます。また、脂漏臭とよばれる独特のにおいがします。
<アレルギー性皮膚炎>
アレルギー性皮膚炎のうち、アトピーと呼ばれる環境アレルゲンに対する皮膚炎は春から夏にかけて症状が悪化しやすいです。アトピーを起こす原因として最も多いアレルゲンはダニであり、これは夏に増えるため注意が必要です。
皮膚トラブルの悪化を防ぐための対策
皮膚トラブルの悪化を防ぐためには、定期的にグルーミングを行い、皮膚をチェックすることが大切です。グルーミングではコームやスリッカーで毛をとかしながら、皮膚に赤みやかさぶたがないか確認しましょう。またシャンプーを行い皮膚を清潔に保つことも大切です。
アレルギー体質の犬や猫は食事管理や室内環境の管理も重要です。また、ノミやダニも皮膚炎の原因となるため寄生虫の予防をしっかりと行いましょう。
まとめ
暑い夏には熱中症や夏バテだけでなく皮膚トラブルにも注意が必要です。今回ご紹介した内容を参考にして犬や猫と一緒に酷暑を乗り切って頂ければと思います。
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千里桃山台動物病院