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犬の血便について|原因は食べ物?ストレス?

愛犬が血便をしていたら、なにか重大な病気なのではないかと心配になりますよね。しかし、元気や食欲に変化が見られなかったり、一過性だったりしたら、動物病院を受診すべきかどうか悩んでしまう方も多いと思います。

 

今回は犬の血便について、原因や対処法、適切な受診タイミングなどを解説します。

 

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■目次
1.血便の種類と見分け方
2.犬の血便の主な原因
3.血便が出た時の応急処置
4.動物病院を受診すべきタイミング
5.血便の診断と治療
6.血便の予防法
7.まとめ

血便の種類と見分け方

ひとくちに「血便」といっても、実はいくつか種類があります。色と性状によってある程度見分けることができるため、いざというときのために覚えておきましょう。

 

<血便の種類>

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犬の血便の主な原因

犬が血便をしている場合、以下のような原因が考えられます。

 

<食べ物や異物の誤飲>

犬が中毒を起こすような食べ物(チョコレートや玉ねぎなど)や、おもちゃやボール、竹串といった食べ物以外のものを誤って食べてしまうと、血便が出ることがあります。特に好奇心旺盛な子犬に多く発生します。

 

犬と猫の異物の誤飲についてはこちらから

 

<寄生虫感染>

回虫やジアルジアといった虫がおなかに寄生すると、血便が出ることがあります。新しく犬をご家庭に迎え入れてからすぐに症状が出るケースが多く見られます

 

<細菌やウイルス感染>

クロストリジウムやサルモネラ菌などによる細菌感染や、パルボウイルスなどによるウイルス感染が原因で起こることもあります。免疫力が低い子犬や老齢犬などに多く見られます。

 

<ストレスや環境の変化>

ストレスや環境の変化によって血便が見られることがあります。犬は騒音や運動不足、飼い主様とのコミュニケーション不足、引っ越しや家族構成の変化といった環境の変化に対して大きなストレスを感じます。

 

<消化器系の疾患>

胃腸炎や大腸炎といった消化器系の病気が原因で起こることもあります。多くは嘔吐や食欲不振といった症状を伴います。

 

<その他の重大な病気>

消化器の腫瘍や前立腺肥大、会陰ヘルニアなどが原因で起こることもあります。重度の場合は命にかかわることもあるため、注意が必要です。

 

血便が出た時の応急処置

血便が出た場合は、便の色や硬さ、混入物の有無などをよく確認しましょう。便に異常がある場合は便検査が非常に重要となるので便は捨てずに病院に持っていきましょう。便の持参が難しい場合にはスマホを使って写真を撮っておくと、動物病院を受診する際に役立つことがあるのでお勧めです。

 

また、寄生虫が原因である場合などは、便を介して飼い主様や他の動物に病気がうつることもあります。そのため、排泄物の処置が終わったら必ず手洗いや消毒をしっかりと行いましょう。

 

動物病院を受診すべきタイミング

血便は、一過性の場合であれば様子を見ていただいても問題ないケースがほとんどです。しかし、血便が何度も出る場合や、嘔吐や元気・食欲の低下といった他の症状を伴う場合には、何かしらの病気が疑われるため、早急に動物病院を受診しましょう。

 

血便の診断と治療

診断では、問診や触診、血液検査、便検査などを行います。また、場合によってはX線検査やエコー検査などを行うこともあります。

 

そして、診断結果をもとに、原因に応じた治療(薬物療法、食事療法、手術など)を行います。例えば、寄生虫感染であれば虫下しの薬の投与を、異物の誤飲であれば摘出手術を行います。

 

血便の予防法

血便を予防するためには、なるべくストレスのかからない生活を心がけることが大切です。適切な食事管理と適度な運動を行い、飼い主様とのコミュニケーションの時間もたっぷりとるように意識しましょう。

 

ただし、すべての原因を予防できるわけではありません。そのため、動物病院で定期健診を受け、病気の早期発見・早期治療に努めましょう

 

まとめ

犬は人よりも血便が出やすく、血便が出たからといって直ちに命に関わるとは限りません。]

 

しかし、重大な病気が原因である可能性もあるため、血便が出たら念のため便を持参して早めに動物病院を受診するようにしましょう。

 

 

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