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季節の変わり目に多い犬の急性胃腸炎|冷え・食べ過ぎに注意

愛犬が「突然吐いてしまった」「下痢がなかなか止まらない」といった症状に驚いた経験はありませんか。特に季節の変わり目には、このような消化器症状で動物病院に相談される飼い主様が増える傾向があります。

 

というのも、寒さや生活リズムの変化は犬の体に少なからず影響を与えます。体が冷えたり、運動量が変わったり、食事の内容が変化したりすることで、胃や腸の働きが乱れやすくなるためです。その結果として、嘔吐や下痢などを伴う急性胃腸炎が起こるケースがあります。

 

急性胃腸炎は比較的よく見られる病気であり、多くの場合は一時的に症状が表れて短期間で回復します。一方で、症状が急激に悪化したり、脱水を伴ったりするケースもあるため注意が必要です。

 

そこで今回は、季節の変わり目に犬の急性胃腸炎が増える理由や、代表的な症状、飼い主様が自宅で確認したいポイント、そして動物病院を受診する目安について解説します。

 

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■目次
1.犬の急性胃腸炎とは?
2.季節の変わり目に急性胃腸炎が増えやすい理由
3.急性胃腸炎で見られる主な症状
4.飼い主さまができる初期対応と観察ポイント
5.やってはいけないNG対応
6.受診の目安と治療の考え方
7.まとめ

 

犬の急性胃腸炎とは?

犬の急性胃腸炎とは、胃や腸に急激な炎症が起こり、嘔吐や下痢などの症状が突然表れる状態を指します。

 

犬や猫の嘔吐・下痢についてより詳しく知りたい方はこちら

 

消化管は食べ物を消化したり栄養を吸収したりする大切な役割を担っていますが、さまざまな刺激によって炎症が起こると正常に働かなくなります。その結果として、吐いたり下痢をしたりする症状が見られるようになります。

 

急性胃腸炎の原因は一つではありません。たとえば、食べ慣れていないものを口にした場合や、急にフードを変更した場合、細菌やウイルスによる感染、環境の変化によるストレスなどが引き金になる場合があります。

 

また、胃腸炎には急性と慢性があります。急性胃腸炎は突然症状が表れ、比較的短期間で回復するケースが多いのが特徴です。一方で慢性胃腸炎は、軽い嘔吐や軟便が長期間続いたり、症状が良くなったり悪くなったりを繰り返したりします。

 

なお、急性胃腸炎の治療が遅れたり、炎症が十分に治まらなかったりすると、慢性的な消化器トラブルへ移行する場合もあります。そのため、症状の変化に早く気づき、適切に対応することが大切です。

 

季節の変わり目に急性胃腸炎が増えやすい理由

季節の変わり目には気温や生活環境が変化するため、犬の体調にも影響が出やすくなります。その結果として、急性胃腸炎が起こりやすくなると考えられています。

 

主な理由として、以下のようなものが挙げられます。

 

・冷えによる消化管機能の低下
・食べ過ぎや急な食事内容の変化
・運動量低下による腸の動きの低下
・拾い食いや人の食べ物の誤食リスク増加

 

まず、寒い日は体が冷えやすくなり、胃腸の動きが鈍くなる傾向があります。その結果、消化機能が低下して嘔吐や下痢が起こりやすくなります。

 

さらに、食事内容が変わったり、食べ過ぎてしまったりすることも原因の一つです。また、寒さによって散歩の時間が短くなったり、運動量が減ったりすると腸の動きが弱くなることがあります。

 

加えて、室内で過ごす時間が増えると、人の食べ物を口にしてしまったり、思わぬものを誤って飲み込んでしまったりするケースも見られます。こうした要因が重なることで、季節の変わり目には急性胃腸炎が発生しやすくなります。

 

そのため、この時期は生活環境や食事内容をできるだけ安定させることが大切です。

 

急性胃腸炎で見られる主な症状

急性胃腸炎では消化管の炎症によって、以下のような症状が表れます。

 

・嘔吐、下痢(軟便〜水様便)
・食欲低下、元気消失
・お腹を丸める、触られるのを嫌がる

 

特に多いのは、突然の嘔吐や下痢です。便の状態はやわらかい便から水のような下痢までさまざまで、回数が増える場合もあります。

 

また、体調が悪くなることで食欲が落ちたり、元気がなくなったりする様子も見られます。腹部に痛みがある場合には、お腹を丸める姿勢をとったり、触れられるのを嫌がったりすることもあります。

 

急性胃腸炎は比較的軽度で済むケースもありますが、症状が急激に悪化する場合もあります。そのため、「いつもと違う」と感じる変化に早く気づくことがとても重要です。

 

飼い主さまができる初期対応と観察ポイント

万が一、犬に急性胃腸炎が疑われる症状が表れた場合、まずは落ち着いて状態を確認することが大切です。

 

特に確認していただきたいポイントは、嘔吐や下痢の回数や状態です。どのくらいの頻度で起きているのか、便の様子はどうかなどを観察し、時間の経過とともに記録しておくと診察の際に役立ちます。嘔吐物や排泄物の状態をスマートフォンで撮影しておくと、より正確な情報を獣医師に伝えやすくなります。

 

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また、下痢や嘔吐が続くと体内の水分が失われやすくなるため、水分が取れているかどうかも確認してください。脱水が進むと体調が急激に悪化する場合があります。

 

ただし、脱水が心配だからといって無理に水を飲ませたり、食事を与えたりすると、胃腸への刺激となり症状が悪化する可能性があります。そのため、嘔吐が続いている間は、無理に食事を与えないようにしてください。

 

さらに、体が冷えると胃腸の働きが弱まりやすくなります。そのため、寒い時期には毛布や布団などを使い、体を冷やさないように保温してあげることも大切です。

 

やってはいけないNG対応

急性胃腸炎が疑われる場合、良かれと思って行った対応が症状を悪化させてしまうことがあります。特に以下のような行動は避けるようにしてください。

 

・むやみに人用の下痢止めや胃薬を使用する
・食事を急に通常量に戻す
・脱水症状が疑われるのに様子見を続ける
・嘔吐があるのに大量の水を与える
・原因が分からないまま市販薬を使用する

 

人の薬は犬にとって安全とは限らず、場合によっては中毒を引き起こす可能性があります。また、嘔吐や下痢が続いている状態で食事を通常量に戻すと、消化管に負担がかかる恐れがあります。

 

さらに、脱水が疑われるにもかかわらず様子を見続けると、命に関わる状態に進行するケースもあります。

 

自己判断で対応を続けるのではなく、少しでも不安を感じた場合には早めに動物病院へ相談することが大切です。

 

受診の目安と治療の考え方

急性胃腸炎の症状が一時的で、短時間で落ち着く場合もあります。しかし、以下のような様子が見られる場合には、早めに動物病院を受診するようにしてください。

 

<受診の目安>

・嘔吐や下痢が続く
・元気がない、ぐったりしている
・血便や黒色便が出る
・子犬や高齢の犬である

 

動物病院では、まず全身状態を確認しながら必要な治療を行います。脱水が見られる場合には点滴を行い、水分や電解質を補います。また、症状や原因に応じて内服薬を使用することもあります。

 

さらに、状態によっては血液検査や画像検査などを行い、他の病気が隠れていないかを確認する場合もあります。

 

急性胃腸炎は、早い段階で適切な治療を行うことで回復が早まるケースが多く見られます。そのため、症状が長引く場合や様子がおかしいと感じた場合には、早めにかかりつけの動物病院へ相談することが安心につながります。

 

まとめ

季節の変わり目は、気温や生活リズムの変化によって犬の体調が崩れやすくなります。特に胃腸は環境の影響を受けやすく、急性胃腸炎として嘔吐や下痢などの症状が表れることがあります。

 

多くの場合は一時的な症状で落ち着きますが、脱水が進んだり症状が悪化したりすると、体への負担が大きくなる可能性があります。そのため、普段と違う様子に気づいた場合には、無理に様子を見続けるのではなく、早めに動物病院へ相談することが大切です。

 

当院では、犬や猫の消化器症状についても丁寧な診察と適切な治療を行い、飼い主様が安心して過ごせるようサポートしています。嘔吐や下痢などの症状が気になる場合は、どうぞお気軽に当院までご相談ください。

 

 

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